会社概要


情報用紙の販売からスタートしました

1963年、株式会社馬場洋紙店として情報用紙の販売から始まりました。鉄腕アトムがテレビ放送を開始した年です。翌年は東京オリンピックという高度成長期真っ只中、当社が着目したのは「情報用紙」でした。

情報用紙とは、チラシや書籍等で使用する一般的な印刷用紙と違い、情報を記録し伝えるための紙として流通しているものです。

例えば、複写用紙、フォーム用紙、PPC用紙、感熱紙等があり、今でも情報を記録伝達するためのツールとして一般的に用いられているものです。

この情報用紙の分野はその当時伸びている産業で、1970年代には日本の事務機器メーカーや電機メーカーが世界と対等レベルで技術発展しており、それに後押しされる形で製紙メーカーが、情報を載せる媒体として情報用紙の開発に力を入れていったという背景があります。

そんな中、当社ではのちに「ストックフォーム」と呼ばれる連続の情報用紙の生産専用機を幾台も導入していきます。

ビジネスフォーム印刷の技術を磨いて

情報用紙の販売から、ストックフォームの生産販売へ転身したのち、インパクトプリンタやレーザープリンタの普及により、オーダーの伝票の需要が高まっていきました。その需要に応えるため、情報用紙に印刷と加工を施し、オーダー伝票としての販売をスタートさせていきました。

プリンタの普及と同時にコンピュータの発展もあり、ビジネスフォーム印刷の分野が大きく成長していた時代でした。

ビジネスフォーム印刷は一般印刷と違い、使う相手がコンピュータです。そのためあいまいな設計では使用できず、印刷やミシンなどの加工の見当は正確でなければいけません。製造できる機械も専用のものが多く開発されていきました。

ビジネスフォーム印刷は、コンピュータの出力先が紙である限りなくなることはなく、現在も企業が発行する納品書請求書、給料明細、宅配便の送り状、各種通知はがき、ダイレクトメール、OCR読み込み用の答案用紙等があります。

ビジネスフォームの技術とノウハウをこれまでの社歴の中で培ってきており、印刷からミシンやファイル穴等の加工、バリアブル印字までワンパスで製造できる体制を整えてまいりました。

そして、ビジネスフォーム印刷の得意ワザである「個人情報可変印字技術」でも実績を積み重ね、お客様ごとの宛名や会員ナンバーはもちろん、抽選番号やスタッフからのメッセージなどを個別に印字することができ、「お客様ひとりひとりに当てた特別な印刷物」を製造することができるようになりました。

以上のように、ビジネスフォーム印刷の特徴をフルに活かせる技術とノウハウを充実させてまいりました。その中で、やはり情報を伝えるための手段としての「サービス」を提供しているという理念はずっと持ち続けておりました。

データに着目し、その運用と発展を商品化

紙供給分野としても、ビジネスフォーム分野としても、一貫して「情報」の周囲に身を置き、紙と印刷の切り口から「情報」を取り扱うためのノウハウを蓄積しておりました。

社内技術ノウハウと設備が整えられたころ、ダイレクトメール関連事業へ乗り出しました。ダイレクトメール関連のサービスでは、お客様からデータをいただき、それを間違いなく紙へ出力し、間違いなくその紙に載った情報をお届けするというところに主眼を置き、現在まで実績を積んでまいりました。

その中で、お客様からいただく生のデータが、お客様自身とても重要だと考えている反面、整理されていなかったり互換性がないデータであったりして運用するに当たり苦労の種であることに気が付きました。そこで当社ではダイレクトメール投函で使用するデータを、事前整備する部隊を充実させ、生のデータをきちんとした宛名情報に変換する作業を行ってきました。

そしていま、以上のような経緯があり、あらゆるデータを情報に変え、有効活用するためのコンサルタントやプログラム開発、システム開発の分野でお客様よりご愛顧いただいております。

総じて、データラインという会社が、情報用紙の販売やビジネスフォームの製造から、システムインテグレーションの分野に展開してきたのには、ある意味必然性があると考えております。

当社は時代と変革を経て、データを情報として有効活用するための会社として確立できました。お客様が抱えておられる課題点を「情報」を駆使して解決することが、データラインの理念であると考えます。